お正月休みがあけて、ちょっと一息ついた1月の中旬、
まだ学校がお正月休み中だった、なっちゃん(中1)、大ちゃん(小3)を誘って
バリチリスタッフのショート・トリップに行ってきました。

これまで
・ウブド近郊の寺院(ティルタエンプル寺院)や遺跡(グヌンカウィイエ・プル)、
キンタマーニ高原ウルン・ダヌ・バトゥール寺院
タマンアユン寺院からジャティルイ、ウルン・ダヌ・ブラタン寺院方面、
ランプヤン寺院タマン・ウジュンカランアッサム王宮の東部方面

といろいろなところに行ったので、
今回はどこにしようか、悩みました。

北のロビナか、西のムンジャンガンか、
と考えていたところ、SNSで目にした1枚の写真に惹かれて
バリ島にある8つの県の内で一番小さく、目立たないバンリを
目指すことになりました。

まずはバンリの国寺として11世紀に建立されたといわれるクヘン寺院。
高台にあり、町を見下ろすような感じで建っています。
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クヘン寺院の外境内にある樹齢600年を超えると推定されるバンヤンの樹。
見事に枝を張っています。
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奥境内にある11層美しいメル。
石像やメルの扉に施された細かな装飾はこの地方の人の器用さを
思わせます。
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クヘン寺院とえいば、寺院の塀に埋め込まれた中国の陶器が有名。
古来から中国との交易があったことを示すといわれています。
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クヘン寺院は境内が3階層に分かれているのがユニークです。
外境内から中境内、内境内と移動する際には階段をのぼっていきます。
訪れる観光客が少ないので、中境内まで入ることができるのもお得です。

さて、クヘン寺院から東北へ15分ほど進んだところにある
トゥカッド・チュプンの滝へ。トゥカッドというのはバリ語で川のことなので、
トゥカッド・チュプンはチュプン川のことです。
チュプン川はバリ島の川にしては珍しく(?)水が透明できれいです。
駐車場から滝まではおよそ15分ほどですが、
道のりは平坦ではありません。
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滝が近づくにつれ、急斜面となり、
くわえて雨でぬれて滑りやすくなっています。
なっちゃんは滝に行く前にリタイアしてしまいましたが
大ちゃんは全く平気でした。
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じゃぶじゃぶと川の中を進むと、お目当ての滝が。
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岩穴に落ちてくるように見える滝は神々しく
あたりはマイナスイオンが充満しています。
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滝から駐車場への道は上りで、下りよりは楽ですが、
最後の階段はかなりきつかったです(運動不足のため)が
無事に到着。

次はアンジュンガン・トゥカッド・ムランギットを目指します。
アンジュンガン・トゥカッド・ムランギットは頭文字をとってATMと略されているようです。
ここは昨年の9月ごろに、舟の舟先をイメージした展望台を作り
渓谷を海に見立てて写真が撮れることで人気のスポットです。
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既に、こんな写真をネット上で目にされていると思います。
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舟先の部分しか写真には見えないので、いったい、全体はどうなっているのか
気になっていたのですが、全体はこんな感じでした。
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他には手作りのブランコがあり、意外なことになっちゃんと大ちゃんは
かなりの時間、ブランコを楽しんでいました。
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それもそのはず、こんな気持ちのよい場所でのブランコは
なかなかないですよね。
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アンジュンガン・トゥカッド・ムランギットを出て、しばらくドライブ。
ブサキ寺院やシドゥメンなどへの通過点、パチュンの棚田まで
やってきました。
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お昼をまだ食べていなかったので、すぐ近くにあったレストランに
入りました。
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これといった変わった料理はなく、
インドネシア料理の定番ナシゴレン、ミーゴレンといった感じです。
みんな、ナシゴレンをオーダーする中、
なっちゃんだけ、なぜかフライドポテトです。
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みんなのオーダーしたナシゴレン。
普通のナシゴレンでしたが、景色のよいところで皆で食べるのは
気持ちがよいものです。
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パチュンの棚田から15分ほど下ってきたところで、
クルンクンの町の中心部にやってきました。
ここはクルンクンの王宮跡です。
クルンクンは旧称で現在はスマラプラと改称されているそうですが、
スマラプラと呼ばれているのはあまり聞いたことがないです。
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左のほうに見えるのがクルタゴサといわれる裁判所で
右側にあるのがバレ・カンバンで王族が休憩所として使っていたものです。
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バレ・カンバンは池の中にあり、橋を渡ります。
橋には細かな彫刻の石像が置かれています。
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同じように王族が会議や休息に使ったといわれる
アムラプラ王宮のバレ・ロンドン。
西洋の影響を受けたアムラプラ王宮のバレは同じように池の中にありますが
シンプルな造りです。
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西洋にバリの要素が混ざったような感じで洗練されています。
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一方のクルンクンはこれぞ、バリといった様式です。
アムラプラ王家は19世紀にオランダが侵攻してきた際、
いちはやくオランダにねがえったそうです。
一方のクルンクン王家は最後までオランダに屈せず抵抗を続けたため
「最後の王家」と言われています。
それが2王家のバレによく現れています。
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バレ・カンバンとクルタゴサの天井を彩るカマサンスタイルの絵画。
クルンクンのカマサン村で用いられてきた
技法で、遠近法を用いず、平面で人物の顔は横から描かれています。
色彩も独特の色使いとなっています。
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クルタゴサのほうには地獄の様子がテーマになっています。
悪いことをしたら、こんな罰を受ける、というものが描かれているのですが
日本でも言われているようなものだったので、おかしかったです。
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針の山とか、舌を切られるとか、釜ゆでとか。
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クルタゴサからバイパス・イダ・バグースマントラにぬけ、
1時間ほどでサヌールに戻ってきました。
バリ島の美しい自然と文化、歴史が感じられたバリ方面
のショート・トリップでリフレッシュできました。

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